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          黄 茶


 黄茶は仕上げの乾燥の前に、積み重ねて発酵させる後発酵のお茶です。発酵茶といっても発酵度は低く、茶葉の色も水色も黄みを帯び、緑茶に似た味わいです。

 黄茶を特徴付けたのが、悶黄と呼ばれる製造工程です。これは黄茶独特のものです。

 摘み取った茶葉はまず、殺青した後、揉捻し、火入れ乾燥します。そして六割程度水分を蒸発させた状態の茶葉を積み重ね、高温多湿の場所に放置します。これが悶黄です。この間に茶葉は、酸化酵素ではなく菌の働きで軽い後発酵が起こり、茶葉は黄色く変色します。その後、八割乾燥するまで火入れしながら揉捻し、再び放置し悶黄させたものを焙って仕上げます。種類によって、悶黄の時間も変わりますし、悶黄を一回のみで終わらせてしまうのもあります。

 黄茶は、芽だけを使った黄芽茶、若葉で作る黄小茶、もう少し大きく成長した葉を用いる黄大茶の三種類に分かれますが、黄茶の中でも銘茶としてよく知られる黄芽茶の一つ君山銀針は、殺青・揉捻の後、初焙と呼ばれる一度目の焙る作業を行い、それを紙に包んで四十時間から四十八時間程度の悶黄を経て、二回目の焙ることである複焙をし、さらに二十四時間ほど悶黄を行ってから、最後の仕上げ段階に入ります。

 ほかに有名な黄茶には、黄小茶の北港毛尖、黄大茶の霍山黄大茶などがあります。

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